2007年 03月 09日
あなたに不利な証拠として |
昔、ハードボイルド、探偵もの、法廷ものなどの翻訳ばかり読んでいた時期がありました。それからン十年。ブックファーストでかなり推していたので、久しぶりに手に取ったその分野の本がこれ。タイトルは、警官が容疑者の逮捕時に告知する「ミランダ警告」の「anything you say can and will be used against you(あなたの発言は法廷で不利な証拠として扱われる可能性がある)」からきています。うまいタイトルです。そう、これは警官の話です。5人の女性警官の話。著者はその職についていた女性で、だからとても生々しく、やりきれない日常(普通の人に取っては非日常)が、淡々と、乾いた口調で語られます。こういうの大好き。アメリカは好きじゃないけどアメリカ文学は良い。アメリカの警官に対するイメージは完全に変わった。翻訳特有の文体も好き。でも本当は原書で読みたくて、コツコツと多読を続けているのですが、未だ小学3年生ぐらいの本ばかりです。
「あなたに不利な証拠として」
ローリー・リン・ドラモンド著
ハヤカワ・ミステリ
「あなたに不利な証拠として」
ローリー・リン・ドラモンド著
ハヤカワ・ミステリ
by hirakobu
| 2007-03-09 00:17
| books(主に英語多読)